進水式とアウトフィッティング

20250324a.jpgエノさん(QaanaaqTransAM-SS)、塚田さん(Qaanaaq512-SS)の進水式でした。

20250324b.jpg
前日までの予報だと、南もしくは南西の風がやや強めに吹くような感じだったのですが、当日フタを開けてみたら、そうでもなかったです。春先の天気は変わりやすいですね。というわけで、穏やかな海での進水式となりました。

20250324c.jpg
実は久しぶりの海でした。あれやこれやが重なるお年頃に入ったのでしょう。まぁ、焦っても仕方ないので、ぜーんぶ受け入れて一個一個片付けていくしかないですね。それでも、こうして海に浮かべる日はやってくるのです。
と、冷静に打ち込んでいますが、体力とスキルの低下を「これでもか!」と味わった一日となりました。とほほほ…また練習を積んで、取り戻したいと思います。

20250324d.jpg
で、エノさんと塚田さん。
御神酒を持参していただきました。瓶、デカっ! デカっ、瓶!
開栓して、海とカヤックに注ぐわけですが、惜しげないというか容赦ないというか、ジャブジャブジャブジャブ…いつまで掛けてんだよっ!(笑) きっと天狼☆の兄ぃは「俺が飲む分、無くなっちゃうぢょ」と心配していたに違いありません。
やがて海上の人になり、お二人には「洗礼」もきっちり受けていただきました。めでたし、めでたし。これから練習には良い季節になります。また一緒に漕ぎましょう。

20250324e.jpg
さかのぼること2時間ほど前。
エノさんと塚田さんには、シェルターでフィッティングパッドを作っていただきました。いわゆるアウトフィッティングってヤツです。ロールするしないに関わらず、操船する上でこれは必須アイテムかと思います。自分は、Qaanaaqだけではなく、所有している他のカヤックにも、それぞれそのカヤックに合ったフィッティングパッドを用意しています。パドルの推力だったり、レッグドライブだったり、漕ぎ手のパワーをカヤックに伝達させるためには、漕ぎ手とカヤックのコンタクトは軽視できません。適切なフィッティングパッドがあれば、フットレストは要らないぐらいです(良い子の皆さんはマネしないように)。

20250324h.jpg
人馬一体とはよく言ったもので、コンタクトを密にしてカヤックと一体になることで、思い通りに動かせるようになる。延いては、スキルアップやリスク回避にも繋がると思います。
「(脚を固めてしまうのは)初心者には危ないんじゃないか?」というご意見をたまに耳にしますが、それは沈脱できないほどキツく作ってしまうからです。最初は多少の余裕(隙間)があっても良いです。慣れてきたら、その隙間を埋めるように、薄いフォーム材を積層すればOK。なにはともあれ、「おおっ!」と思ったら試してみてください。

20250324f.jpg
上記「隙間」について、さらに余談です。
隙間が大きければ大きいほど、漕ぎ手のアクションに対するカヤックの反応に遅延が発生します。この遅延が致命的になることはまず無いですが、自分のように「バカみたいにストームロールに執着している人間」にとっては大事だったりします(笑)。レッグドライブ、パドルの運び、手首の角度、上半身の捻転&前屈と、これらのタイミングがドンピシャにならないと途端に無様な動きになってしまいます。

持論:ストームロールは常に美しくあるべしっ!

20250324g.jpg
特に、人前でやってみせなくちゃいけない場面なんかでは、やはりキレイにお見せしたいものです。新しいフィッティングパッドを作ったときは、なかなかビシッと決まらないですね。もちろん、カラダをフィッティングパッドに合わせる(慣らす)という手もありますが、既製品ではなく自作の道具ですから、パッドを微調整して「これだ!」という瞬間を味わいたいものです。
勝ち誇った気分になれます(なんでだよ?…笑)。

この記事へのコメント