クイック・ストームロール

20240410a.jpgあと一週間で出発です。
こんなギリになってもバタバタしております💦。
例によって、遠征に持ち込むロールアニメーションを新たに制作中です。今度の土曜日(4月13日)に、不足分のカットを撮影して(実写パート)、それを組み込めば完成です。出来れば、出発前に公開したいですね。

今回のお題は「クイック・ストームロール」です。文字通り、通常のストームロールより速く回ります。勝手に命名しました。まだまだ十八番と呼べるレベルではないですが、ここ数年ハマっているロールです。
一昨年あたりにイサカ島で撮影してもらったクイック・ストームロールの動画を、後日SNSにアップしました。それを見た方から「早送りで編集したんじゃないの?」というコメントがありました。いえいえ、早送りではありません。速く回れるよう練習した結果です(キッパリ)。

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実は、この「クイック・ストームロール」について解説するのは初めてです。ナイショにしていたわけではありませんが、誰かにレクチャーしたこともなければ、そのコツを口にしたこともありません。おそらく、SNSにアップされた動画を見た人は、フツーのストームロールを速く行なっているだけだと思っていることでしょう。
ち・が・い・ま・すぅ~。←我ながら憎たらしいです(笑)。

当たり前ですが、練習以外でロールを強いられる状況って、あんまり良くないことが多いですよね。ほとんどがラフな海だったりします。そもそも、そんな海に出る必要もないのですが、海況の急変はいつ起こってもおかしくないです。

そんな中で沈してしまったら、まずリカバリーが先決。ロールで素早く起き上がることです。沈脱からの再乗艇はあまり現実的じゃないと思います(単独行のときは、特にオススメしません)。次に大事なのは、その場からの退避です。再び沈するかもしれません。早いとこ、そのヤバい状況から脱出しましょう。つまり、リカバリー後にいかに迅速にパドリングに切り替えることが出来るかが肝です。

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例えば、スタンダードグリーンランドロールを想像してみてください。ロールのフィニッシュにおいて、あなたの上体はどこにありますか? そう、スターンデッキです。そこから「よっこらしょ」とコンバットポジション(通常のパドリングポジション)までカラダを持っていかなくてはなりません。しかも、その途中で頭(重心)が一旦上がることになりますから、もしかしたら再び不安定になる可能性もあります。

その点、ストームロールのフィニッシュは前傾姿勢で、なおかつ重心も低いです。リカバリスイープを入れれば、容易にパドリングへスイッチできます。このアドバンテージは大きいですよ。ロールの目的はセルフレスキューです。時間や体力の消耗を軽減した効率性重視が第一義でしょう。

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というわけで、今回のアニメーションでは「素早く起き上がって」→「素早く(パドリングで)その場から脱出」という部分にフォーカスしてみました。要所々々の解説については、アニメーション公開後にじっくりしましょう。ただ、ここまで引っ張っておいてナンですが、自分のクイック・ストームロールはまだ完成とは言えません。もっと速くリカバリーできるハズです。カヤックが変わっても、パドルが変わっても出来ないと意味がないです。そんなこんなの中途半端で恐縮ですが、まずは、公開をお楽しみに!

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