地平線の彼方

20240331b.jpg我らが工場長、進吾さんの講演を「地平線会議」の“報告会”にて拝聴してきました。

お話しを聞きながら、頭の中にはいつぞやスペインで見たケイマーダの炎が思い浮かんでいました。青くて静かな、力強い炎です。30年通い続けたアラスカは、間違いなく彼の血となり、肉となり、骨となっています。彼を形成しているマテリアルのほとんどが“極北”なのでしょう。淡々とした語り口でしたが、バックボーンはブッとくて揺るがない、そんな印象を強く受けました。

つくづく、本当にすごい人と知り合いになれたんだなぁと再認識(これまでの無礼の数々、深くお詫び申し上げます…笑)。

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昨年末あたりに、つらい目に遭ったらしく、講演の最中に時折見せる悲しそうな微かな表情が、肺腑に突き刺さるようで切なかったです。ウルウルしちゃいました。でもね、思うんですよ。彼には人より頭ひとつふたつ(ボク、みっちゅ!)抜きんでた“(経験から培った)知恵”があります。だから、危険な状況とか窮地に陥っても、生き延びてみせる確率が我々凡人よりも高い。ケイマーダの炎のように、静かにメラメラ燃え続けるコアみたいな何かが彼を支え続けている限り、どんなに遠くの地平線の彼方へ行っても必ず帰ってきます。

根拠?
この9年の付き合いですよ。それで充分でしょ。

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