リモデリング

KIMG7410.JPGSTORM SHELTERでは、奇しくも三名の方がほぼ同時にスキンカヤックのリモデルを開始。そのうち、お二人は第一期メンバーの工場長と博子さんです。あれから5年ですかね。博子さんのカヤックはスキンが劣化してきたようです。リモデルというよりは、スキンの張替えです。今度はどんなペインティングになるのか、楽しみです。工場長の方は、これまで乗ってきて、ぼちぼち「こうしたいなぁ」みたいな部分が見えてきたのでしょう。ロールの腕前も上がってきたので、回りやすいフネにするのかな。完全にフレームを一旦解体してからの、再構築です。

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もう一人は、まゆみさん。実は、二回目のリモデリング。飽くなき追求ってヤツですね。ボトム周りを重点的に改良を加えるようです。
新たに作る人、リモデリングする人が一堂に会するなんて、なかなか無いと思います。見てるだけで楽しいです。

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特筆すべきは工場長。
「さて、始めんべ」ってことで、手際よくバラしたと思ったら、休む間もなく改造作業を続行。それがまた、速いこと速いこと。バラしたその日に、ハシゴの入り口に近い状態まで再構築ですよ。このスピード感はお目にかかったことがないです。たぶん、構造を完全に把握していることと、改造後のイメージがしっかり出来ているんでしょうね。見ていて、作業に迷いがないのが良く分かります。極端に言っちゃうと、感覚だけで作業を進めているようにも見えます。

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そもそも、イヌイットがカヤックを開発した当時は、体の部位を基準に作っていたわけですから「数字」での判断は無かったでしょう。モダンカヤックと比較すると、かなり不完全だったと思います。でも結局、食料(獲物)を獲るために、その不完全なカヤックで漕ぎ出さなくちゃいけなかった。漕ぎ手がカヤックに順応しなければならない状況は、自ずとパドリングやロールのスキルアップに繋がったのでないでしょうか。

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手作りですから、多少イビツになるのは一興だと思えばいいですよ。そこも含めて楽しむのが、このスキンカヤックの世界だと思います。

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