カレーまん物語 第十八話 “ドアミラーの巻”

Mirror.jpg前回の“強化メンテ”では、主にオールペイント、エンジン、内装(シートとドアの内張り)をイジってもらいました。そうです、要は自分じゃどうにもならないところをお頼み申しやした。その他のコマゴマとしたパーツは旧いまんまでやんす。ガタが来るまではよかろうってわけですな。なーんて呑気なこと言ってると向こうからガタさんがやってきましたよ。


「よっ、最近どうでぇ?」

「あ、はい。お陰様で調子よく走れてますよ」

「そうだろ、そうだろ。けっ」

「なにか…?」

「面白くねぇんだよ、それじゃ」

「は?」

「快適に旧車乗ってちゃダメだっつーの」

「仰っている意味がよく分かりませんが」

「しちめんどくせぇ野郎だな。ま、いいや。取り敢えず、ちゃちゃっとドアミラーやっといたから、あとでちょいと見てくんな。んじゃ、あばよっ!」


いきなりやってきて何なんでやんしょ? ドアミラーは特に異常ないって…カッ、カッ、カァァァーーーーーーっ! いかん、いかん、いかん。ドアミラーの台座と車体の間に咬ませているプレートが欠けているじゃあーーりませんか。ミラーの機能としては問題ありませんが、ここから雨水などが入り込んで錆の原因になります。

20211011a.jpg
さて、ここからがお面白いところです。パーツ探しです。旧車のパーツは一般的に手に入りにくいものが多いです。しかもFIAT500には純正のミラーがありませんから、まずはメーカーやら型番を割り出さないといけません。

世の中、便利になりました。然るべきコミュニティにネット経由で画像を送れば、そこそこの情報が入ってきます。どうやら、カレーまんのはFIATに取り付けられているモノとしては、だいぶ珍しいようです。フェラーリかアルファロメオのミラーで、やはり年代モノ。ちょっとハードルが上がりました。取り敢えず、海外のサイトも含め検索です。じっくり探します。

20211011a.jpg
程度の差はありますが、いくつかヒットしました。いずれもオークションです。競り落とさないとゲットできないってわけです。出品者にメールして、それがカレーまんのミラーと同じモノかどうか確認してみました。中には、とても似ているけど、若干ミラーの径が違うなんてモノもありました。画像からは分からんもんですね。まぁ、今回は「台座」狙いですから、大きな問題ではありません。

あとは競り落とすだけです。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック